痩せている女性は骨粗しょう症になるリスクが高いと言われています。
若い時は、シンデレラ体重に憧れたりしますが、40代以降になると、見かけの美しさよりも健康であることのほうがウン十倍も大切だと痛感します。
今回は、体重と骨粗しょう症の関係について調べてみました。
体重が軽いと骨への負荷が少ない
骨は「使わないと弱くなる」性質があります。体重が軽いと骨にかかる負荷が少なく、骨を強く保つための刺激が足りなくなりがちです。
栄養不足のリスク
痩せている人は以下のような栄養が不足しやすく、それが骨の健康に影響します。
- カルシウム
- ビタミンD
- タンパク質
特にビタミンDとカルシウムは骨の形成と維持に欠かせません。
ホルモンバランスの乱れ
極端に痩せると女性ホルモン(エストロゲン)が減少することがあります。エストロゲンは骨を守る役割があるため、減ると骨密度が低下しやすくなります。女性ホルモン(エストロゲン)は、主に卵巣から分泌されますが、体脂肪(脂肪組織)からも一部が作られます。
痩せすぎると、体脂肪が少なくなり、エストロゲンの全体量が減ってしまうことがあります。
特に注意が必要なケース
- BMIが17以下など、明らかに痩せすぎている場合
- **無月経(生理がこない)**が続いている
- 極端な食事制限や過度な運動をしている
極端に痩せると、脳(視床下部)の働きにも影響します。
- エストロゲンの分泌は、脳の視床下部がコントロールしています。
- 栄養不足や急激な体重減少は、この視床下部の働きを抑えてしまい、月経が止まったり、エストロゲン分泌が低下します。
予防のためにできること
- 適度な運動(特に筋トレやウォーキング)
- バランスの取れた食事
- 日光を浴びる(ビタミンDの合成)
- 痩せすぎないような体重管理(BMI18.5以上を目安に)
骨の健康は、日々の生活から作られます。
無理なダイエットをせず、骨をいたわりながら、元気に過ごしましょう。