美容医療が進化して、シミやしわを薄くすることができる時代となりましたが、そうはいっても、そもそもシミやしわを作りにくくすることが、美肌には一番大切です。
シミやしわを作りにくくするためには、紫外線を沢山浴びすぎないことと、日焼け止めを正しく選んで使うことが大切です。日焼け止めを選ぶ際には、使用シーンや肌質に合ったものを選ぶことが重要です。今回は、自分に最適な日焼け止めを選ぶポイントについてお話しします。
日焼け止めを選ぶポイント
SPFとPAの数値をチェック
日焼け止めの効果を示す指標としてSPFとPAがあります。
- SPF(Sun Protection Factor)
- UVB(紫外線B波)を防ぐ力を示す。
- 数値が高いほど効果が長持ち(SPF1=約20分の防御効果)。
- 目安
- 日常生活(買い物・通勤など):SPF15~30
- 屋外でのスポーツ・レジャー:SPF30~50
- 炎天下での長時間の活動(海・登山):SPF50+
- PA(Protection Grade of UVA)
- UVA(紫外線A波)を防ぐ力を示す。
- +の数が多いほど防御力が高い(PA+~PA++++)。
- 目安
- 日常生活:PA+~PA++
- 屋外での活動:PA+++~PA++++
🌞 日常使いならSPF30・PA++程度、レジャーならSPF50・PA++++が最適!
肌質に合うタイプを選ぶ
肌質に合わない日焼け止めを使うと、肌荒れや乾燥の原因になることも。
- 敏感肌・乾燥肌
- 「紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)」の低刺激タイプ
- 保湿成分(ヒアルロン酸・セラミド・グリセリン)配合のもの
- アルコール・香料フリーのもの
- 脂性肌・ニキビ肌
- 「オイルフリー」「ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)」のもの
- さらさらしたジェル・ミルクタイプがおすすめ
- ニキビが気になるなら「低刺激・無添加」のものを選ぶ
- 敏感肌・赤ちゃん用
- 「ノンケミカル処方」「石鹸で落とせる」タイプ
- 肌にやさしいミルク・クリームタイプ
🌿 肌が弱い人は「紫外線吸収剤不使用」「敏感肌用」を選ぶと◎!
使用シーンで選ぶ
シーンによって、適した日焼け止めの種類が異なります。
シーン | おすすめタイプ |
---|---|
日常生活(通勤・散歩) | クリーム・乳液(SPF15~30、PA+~PA++) |
屋外スポーツ・レジャー | ウォータープルーフ(SPF30~50、PA+++~PA++++) |
海・プール | 強力ウォータープルーフ(SPF50、PA++++) |
メイクと併用 | 化粧下地タイプ(SPF30程度、PA++~PA+++) |
敏感肌・赤ちゃん | ノンケミカル・ミルクタイプ(SPF15~30、PA+~PA++) |
🌊 汗をかくならウォータープルーフ、日常なら軽めのクリームがおすすめ!
落としやすさをチェック
日焼け止めには、石鹸や洗顔料で落とせるものと、クレンジングが必要なものがあります。
- 石鹸で落とせるタイプ
- 肌に優しく、毎日使いやすい
- 敏感肌・乾燥肌の人におすすめ
- 例:ノンケミカル処方の日焼け止め
- クレンジングが必要なタイプ
- ウォータープルーフ・高SPFの日焼け止め
- 汗や水に強いが、落とすときに負担がかかる
- 例:アウトドア用・スポーツ用日焼け止め
🛁 肌に負担をかけたくないなら「石鹸で落とせるタイプ」がおすすめ!
テクスチャー・仕上がりで選ぶ
- しっとり系(クリーム・乳液)
- 乾燥肌・敏感肌向け
- 保湿力が高く、秋冬向き
- さっぱり系(ジェル・ミスト・スプレー)
- 脂性肌・ニキビ肌向け
- べたつきが少なく、春夏向き
- トーンアップ・化粧下地タイプ
- メイクと併用できる
- 肌色補正・透明感UP
💄 化粧下地として使うなら「トーンアップ系」もおすすめ!
避けるべき日焼け止めの成分
敏感肌やアレルギーのある人は、以下の成分に注意しましょう。
🚫 紫外線吸収剤(敏感肌には刺激になることがある)
- オキシベンゾン
- オクトクリレン
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
🚫 アルコール(エタノール)
- 敏感肌・乾燥肌には刺激になることがある
🚫 香料・着色料
- 肌トラブルを起こしやすい場合は避ける
🌿 敏感肌の人は「紫外線吸収剤不使用」「アルコールフリー」を選ぼう!
日焼け止めの効果を最大限にする使い方
✅ 1. 適量を使う(少なすぎると効果半減) ✅ 2. ムラなく塗る(特に「耳」「首」「手の甲」「足の甲」も忘れずに!) ✅ 3. 2~3時間ごとに塗り直す(特に汗をかいたらこまめに) ✅ 4. 日陰や帽子も活用(100%防ぐには日傘や帽子の併用が◎)
まとめ
🔹 日常使い → SPF15~30・PA+~PA++(軽いクリーム)
🔹 レジャー・スポーツ → SPF30~50・PA+++~PA++++(ウォータープルーフ)
🔹 敏感肌 → 紫外線吸収剤不使用・石鹸で落とせるタイプ
🔹 化粧下地 → トーンアップ効果のあるもの
シーンや肌質に合わせた日焼け止めを選んで、紫外線から肌を守りましょう。